自己研究の根本はこれかもしれない
多分これから自己研究みたいなのをみなさんすると思います。「どうして私は〜をしてきたんだろう」「どうして頑張れたんだろう」など、自分の過去の具体的な経験をジャンル化したりして社会に出ても同じように頑張れますといった具合のものです。
その自己研究を始めるにあたり、ある心理学者の主張が僕にとってヒントになったのでちょっと紹介します。
人は誰しも考えて行動すると思うんですが、その思考の中には必ずある種の「欲求」が介在しています。
例えば、
欲求:喉を潤したい→行動:水を飲む
欲求:お腹を充したい→行動:なんか食べる
欲求:モテたい→行動:メイクする、かっこつける
と言った具合です。こののように僕らの行動には必ずと言っていいほど個人の欲求が介在しています。そしてこの欲求は主に16種類に分類されるらしいです。
力:他人を支配したいという欲求
独立:人に頼らず自力でやりたいという欲求
好奇心:知識を得たいという欲求
承認:人に認められたいという欲求
秩序:ものごとをきちんとしたいという欲求
貯蔵:ものを集めたいという欲求
誇り:人としての誇りを求める欲求
理想:社会正義を追求したいという欲求
交流:人と触れあいたいという欲求
家族:自分の子供を育てたいという欲求
地位:名声を得たいという欲求
競争:競争したい、仕返ししたいという欲求
ロマンス:美しいものを求める欲求、性的欲求
食:ものを食べたいという欲求
運動:体を動かしたいという欲求
安心:心穏やかでいたいという欲求
これから就職活動で面接をしたりESを書いたりする中で、皆さん必ず「御社で〜がしたい。だから志望しました」というふうに答えると思いますが、まさしくこの「〜がしたい」はあなたの「欲求」ということなんですね。
自分が気になる企業を数社あげて、その企業を志望する理由から自分の欲求を抜き出します。その欲求が上の16種類のうちどこに属すのかをジャンル化すると、いわゆるあなたの就活における「企業選びの軸」がわかってきます。
ケース1)
「今気になるのは六大総合商社と、大手企業のメーカーかなあ」
↓Why??
「ブランドのある会社にいれば将来安定しそうだし、合コンでモテそう。メーカーも手堅いし!友達や親戚からも凄いって言われそうだし!」
↓
上記で当てはまる内容は
・安心:心穏やかでいたいという欲求
・地位:名声を得たいという欲求
・承認:人に認められたいという欲求
と言ったところでしょう。
ケース2)
「なんとなくだけど、みんなが一句ような大手はあまり興味はない。みんなとは違う道で一線を走ってみたいし、あとは将来企業とかもしてみたい。」
↓Why??
「大手の歯車の一部で淡々と仕事したくない。一番TOPでやることに意味が有る。」
↓
上記で当てはまる内容は
力:他人を支配したいという欲求
独立:人に頼らず自力でやりたいという欲求
地位:名声を得たいという欲求
競争:競争したい、仕返ししたいという欲求
こんな感じです。このケース1の人は明らかに安定大手志向、ケース2の人はベンチャーでどんどん成長志向ですね、このくらいの抽象度で自分の向いている、向いていないコミュニティーが判断できるので初めて自己研究する方とか初期段階の方にはいいかもしれません。
今回のケースではwhyの部分が2、3個で終わっていますが、実際には自分の少しでも「〜したい/やってみたい」「〜したかったからやった」と思ったことを出せるだけ出してポストイットなどに書いて壁に貼り、100個くらい出たものをどの欲求かにジャンル化するとより正確な自分が知れます。
自分もこれをセミナーで他の参加者の方とやった時は壁一面に約300枚ほど張りました。それを同じジャンルごとにまとめて自分の潜在的な欲求を可視化しました。ちなみに自分の場合は、
承認:人に認められたいという欲求
誇り:人としての誇りを求める欲求
理想:社会正義を追求したいという欲求
家族:自分の子供を育てたいという欲求
地位:名声を得たいという欲求
競争:競争したい、仕返ししたいという欲求
ここら辺が多かった気がします。笑